Lexus-A時代 2014 2 1

 時代の動きは、早い。
私が、「一石二鳥作戦」という文章を書いたのは、
2012年10月21日でした。
 この文章の後半で、
アメリカは日本を守ってくれるのかと疑問を投げかけ、
軍事よりも経済を優先する大統領が出現した時、
日本は苦境どころか、日本存亡の危機を迎えると指摘しました。
(下記の「一石二鳥作戦 2012 10 21」を参照)
 このような不安は、早くも現実のものとなりました。
オバマ大統領は、昨年9月、
「アメリカは世界の警察官をやめる」と宣言し、
歴代政権が担ってきた世界の安全保障に責任を負う役割は担わないことを明確にしました。
 北朝鮮の弾道ミサイルは、100発とも200発とも言われています。
仮に、北朝鮮の弾道ミサイルが日本に打ち込まれても、
アメリカは、動かないでしょう。
 それが、「世界の警察官をやめる」という意味です。
つまり、アメリカの直接的な利益にならなければ、
たとえ同盟国が紛争に巻き込まれても、アメリカは動かないということです。
 もちろん、日本国内の米軍基地に、
北朝鮮の弾道ミサイルが着弾すれば、
アメリカは、直ちに報復行動に出るかもしれません。
しかし、北朝鮮は、そんなミスはしないでしょう。
 おそらく、アメリカ本土が攻撃されない限り、
アメリカは動かないと考えておくべきでしょう。
それが、同盟国の、いや元同盟国の心得でしょう。
 表題の「Lexus-A」とは、
東大准教授の池内恵氏が作った言葉です。
 これは、「League of Ex US Allies」の略であり、
日本語では、「元アメリカ同盟国連盟」だそうです。

一石二鳥作戦 2012 10 21
 これは、今年(2012年)の4月に書きましたが、
重要なことなので、もう一度書いておきましょう。
 私が中国の軍事指導者だったら、どう考えるか。
南シナ海を押さえてしまえば、
東南アジア諸国だけでなく、日本も支配できると考えるでしょう。
 軍事的には、日本を占領する必要はなく、
南シナ海を押さえてしまえば、十分です。
後は、日本に中国の傀儡政権を作れば、
「事実上の日本占領」は完成するでしょう。
 なぜか。
南シナ海とは、原油や天然ガスを満載した日本の船舶が通過する、
極めて重要な海域であり、日本の命綱と言えるからです。
 その上、日本は、
「脱原発」という原発ゼロ運動が盛んなので、
もし、この運動が長続きすれば(もちろん、長続きするように「工作」するでしょう)、
軍事的には、絶好のチャンスに見えます。
 自然エネルギーが全く役に立たないのは計算済みです。
このようなエネルギーは、農業国ならばともかく、
工業用には、全く役に立たないが見えています。
 太陽光発電は、晴れの日は大いに発電できるでしょうが、
曇りの日や雨の日は、どうなのか。
そういう日は、電力の使用をやめるのか。
風力発電では、風が吹かない時は、どうするのか。
そもそも、電力というものは、貯めることができないのを理解しているか。
 さて、ここで、「アメリカが助けてくれる」と思った人がいるかもしれません。
しかし、「それは、甘い」と言わざるを得ないのです。
 オバマ大統領は、「南シナ海を守る」と決意したようですが、
アメリカが、いつまで、その決意を維持できるか怪しいのです。
 将来、アメリカの財政が苦しくなった時、
「南シナ海を守ることは、
アメリカにとって、経済的な利益があるか」と考える大統領が出現した時、
日本は、苦しくなるでしょう。
 つまり、軍事よりも経済を優先する大統領が出現した時、
日本は苦境どころか、日本存亡の危機を迎えるでしょう。































































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